婚姻色と産卵管が見頃

ヤリタナゴ

160408

ヤリタナゴの展示を東エントランスのイーストギャラリーで始めました。1903(明治36)年の開園当初からある「噴水池」で生存を確認しました。琵琶湖疏水の蹴上ダムから直接園内に水を引き入れているので、琵琶湖水系の魚が定着していたようです。

実は2月下旬から展示していたのですが、新しい環境に慣れるまで水槽の奥や水草の影からなかなか出てきてくれませんでした。最近ようやく、日中も水槽の手前で優雅に泳ぐ姿を見ることができるようになりました。

繁殖期に入り、雄は婚姻色が出て一年のうちで最も美しい時期を迎えています。雌は産卵管とよばれる卵を二枚貝の中に産み付けるための管が伸びていて、今が見頃です。

京都市動物園の日常や出来事を職員さんがつづります。365日、さまざまな表情を見せる動物たちの毎日をご覧ください。