1979年8月1日(水) 東海道線・山崎-神足間

地球温暖化が叫ばれ、夏になると「猛暑」という言葉をよく聞くようになった。ならば、昔は暑くなかったのかと言えば、決してそうではない。
 過去のデータを見ても、最高気温が35℃を超える「猛暑日」は、昔だってけっこうあった。しかし、最低気温が25℃を割り込まない「熱帯夜」の方は、昔に比べると次第に多くなってきているようだ。

1979(昭和54)年の夏休み、8月の初日は熱帯夜の朝を迎えていた。
 蒸し暑さの残る中、午前5時過ぎに家を出て始発の市バスに乗った。市電が前の年の秋に廃止され、地下鉄の開業前だったこの頃、京都駅へ行く手軽な公共交通機関と言えば市バスしか手段が無かった。

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京都駅から大阪方面行きの普通電車に乗り込み、進行方向左手の席に座る。まだ冷房車が少なかった時代で、開け放たれていた窓から向日町運転所で待機中の特急「白鳥」や「雷鳥」を横目に通り過ぎ、山崎駅で下車する。

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山崎駅から東側の撮影ポイントに入るが、こちらの撮影場所では夏になって草が生い茂り、足回りが隠れてしまうためか、他に撮影者は居なかった。
 東京発、大阪行きの20系寝台急行「銀河」がやって来たが、その先頭には宮原機関区所属のEF58の中で、大窓の53号機と並び人気のあったツララ切り付き大窓の47号の姿があった。

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名古屋発、大阪行きの153系急行「比叡」が姿を見せた。先頭には荷物電車のクモニ83が2両連結されていた。

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上り寝台特急「彗星」の回送列車がやって来たが、その先頭にはEF65PFの姿があった。この当時、九州と大阪を結ぶ寝台特急のけん引機は、通常はEF58だったので、アレ?と思った。が、この写真を撮影した2ヶ月後の10月には、その全てがEF65PFに置き換えられてしまい、EF58けん引のブルートレインは殆ど見ることが出来なくなってしまった。

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この日は珍しく、クモヤ90も姿を見せた。後ろに当時は関西本線用だったウグイス色の103系を従えていた。

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京都新聞の撮り鉄カメラマン“カジやん”が、1978(昭和53)年から現在に至るまで、京都を中心に日本全国で撮影した鉄道写真を紹介します。

注*掲載写真の中には、現在は地形などの変化で撮影することができない場所や、撮影対象そのものが存在しなくなったものも含まれます。必ずしも現状とは一致しませんので、あらかじめご了承ください。