1988年12月24日(土) オリエント急行

バブル真っ只中の1988(昭和63)年の秋、ヨーロッパ大陸を走る「オリエント急行」が日本に上陸することになった。当時の民放テレビ局が開局30周年を記念して行ったイベントの一つだったが、線路幅の違うヨーロッパの鉄道車両が、海を渡って日本に上陸して、しかも国内を走り回るというのは驚くべきことで、当時は鉄道ファンだけでなく、多くの人の間で話題となった。

9月7日にフランスのパリを出発したオリエント急行は、ユーラシア大陸を横断して、香港を経由し、10月初旬に日本への上陸を果たした。
 その後、日本一周ツアーなどを経た後、12月末に最後の運行で京都を通ることになったので、撮影に出掛けることにした。

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どこで撮影するか迷ったが、撮影当日になって別の用事が入り、バイクで京都府向日市の方へ出掛けたため、その帰り道に撮影する羽目になった。
 待っている間に、来た列車を適当に撮影する。当時は見慣れて、あまり撮影する意欲の湧かなかった電車も、今から見ると価値あるものになってしまった。

冬の一日は短い。あっという間に日が暮れてきた。

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先日、大阪環状線で姿を消した103系も、この頃は東海道線で主力として活躍していた。
 適当に撮影していると、ようやくオリエント急行がやって来る時間を迎えた。

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最初に600ミリの超望遠レンスでシャッターを切り、近付いてから標準レンズで撮影するという、カメラ2台を駆使する作戦だったが、予想以上に列車が速かった。

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辛うじて撮影が出来たが、よく考えてみれば、この撮影場所は、あのオリエント急行らしい車両を撮るアングルではなかった。そういうところが今から思うと本当に間抜けな自分だった。

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注*掲載写真の中には、現在は地形などの変化で撮影することができない場所や、撮影対象そのものが存在しなくなったものも含まれます。必ずしも現状とは一致しませんので、あらかじめご了承ください。