2013年 SL北びわこ号・その2

2013(平成25)年の1月、それまで何度も撮影に行きながら、一度も乗ったことが無かった「SL北びわこ号」に乗車する機会を得た。
 意外と人気のある列車で、切符を入手するのは難しいのだが、発売開始日の当日にJR二条駅へ買いに行き、何とか手に入れたのだった。

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この冬、湖北の地を2度訪れたが、1度目は撮影のみだった。
 始発駅の米原駅に行くと、既にホームからC56-160号機が待機しているのが見える状態だった。

しばらくして少し離れた場所に留置してあった12系客車5両を迎えに行き、入れ換え作業を誘導する作業員をフロントデッキに乗せながらホームに進入してきた。

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ホームの上には、見るからに鉄道ファンという感じの人よりも、一般的な家族連れの姿の方が目立っていた。

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もう50代になろうかという自分(=当時)でさえ、蒸気機関車=SLの現役時代を知らないのである。この時、ホームにいた大多数の人も、きっと同じだったのではないだろうか。

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ほどなく汽笛が鳴り、出発していく。このとき、C56の汽笛の音って、こんな感じだったっけと思った。自分の記憶していた音と違ったのだ。

確かに、汽笛が鳴るのは出発の時ぐらいなので、間近で聞いたのは、1979(昭和54)年の福井県置県100周年記念の「SLわかさ号」の時以来になり、34年ぶりのことだった。もしかしたら、この間、汽笛が変わっているのかもしれない。

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クルマで先回りして、有名な撮影ポイントへ。当然のことだが、既にアングルの良い場所に空きは無かったので、辛うじて撮れただけだった。

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通り過ぎる列車の車窓には、手を振る乗客の姿が見えた。寒いのに窓を開けている人もいたが、みな笑顔だったのが、SL列車を象徴している感じがした。

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終点の木ノ本駅では、恐らくは普段の様相とは一変していたことだろう。乗車していたお客さんがSLとの記念撮影を楽しんでいて、ホームの上が人でいっぱいだった。

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2度めの翌週は、遂に乗車。
 懐かしささえ覚える、ボックス席の車内。あれだけ乗り慣れた客車の旅も、今では、こういう臨時列車でしか楽しめなくなったのが残念だ。

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終点の木ノ本までは、あっという間。ホームに降り立つと、先週よりも積雪量が増えていた。

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