2010年1月28日(木) 東海道新幹線・500系のぞみ

新幹線と言えば、自分が幼稚園から小学校低学年だった頃は、憧れの対象の一つだった。
 当時の男の子と言えば、速いものに憧れる傾向が強く、それは新幹線だったりジェット機だったり、スーパーカーだったりもした。

それが大人になった頃には、新幹線と言えば出張でお世話になる乗り物と化してしまい、もはや乗っても感動とか無くなってしまった。
 でも、JR西日本が誇る500系「のぞみ」だけは違った。あの500系のシャープな先頭車のデザインは、子どもの頃に感じた憧れを思い起こさせるものだった。

2010(平成22)年の春、その500系「のぞみ」が東海道新幹線から姿を消すことが決まった。新年が明けた頃から、沿線にはカメラを構えた鉄道ファンの姿が目立ち始めていた。
 しかし、元から高架や築堤上を走る新幹線を撮影するのは容易なことではなく、駅を除けば、その撮影場所は限られていた。

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新幹線は、あまり狙ったことが無い被写体でもあったが、滋賀県大津市に良い撮影ポイントがあると聞いて、早速、出掛けてみたのだった。
 この日も、平日の昼間というのに鉄道ファンの人が既に何人か撮影に来られていたが、現場に到着して、すぐに上り東京行きの500系「のぞみ」が通過して行った。

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500系がデビューする前は、「のぞみ」と言えば300系だったが、その300系も、この頃には既に「のぞみ」の運用から外れていて、もっぱら「こだま」で使われている状態だった。

この日、400ミリという超望遠レンズを持ってきていたので、それにテレコンバーターを挟んで、アングルを探してみたが、ごく一瞬だけしかシャッターチャンスがないものの、いわゆる「イモイモ写真」が撮れるスポットを探し当てた。

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新旧700系が通過していく。

そして、やっと500系が姿を現した。

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16両編成の長い500系「のぞみ」は、自分にとっては、この日が見納めとなった。
 今でも山陽新幹線で500系は走っているが、半分の8両編成になってしまった。もちろん、もう京都を通ることはない。

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