2011年3月9日(水) 湖西線・山科-大津京

一時期、職場が大津市だったことがあったが、京都市内から自転車で通っていた。
 雨の日も雪の日も自転車で通ったのは、半ば意地だったかもしれないが、必ず山を越えていかねばならないコースということもあり、体力の維持には大いに役立ち、自分の人生に於いて最も健康的な時期だったのは確かだ。

そんな時、行き帰りの道中で、たまに撮り鉄をしていた。特に湖西線の山科-大津京の間では、何度も撮影をした。

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長等山トンネルの出口から山科駅寄りの所に歩道橋があり、よくここから撮影をした。この日のお目当ては、間もなく姿を消す旧国鉄の特急色をした485系「雷鳥」だったが、それを待つ間、他の列車もついでに撮った。

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113系も、すっかり減ってしまい、東海道線からは姿を消したし、オリジナルの湘南色は次々と塗り変えられてしまって、珍しい存在になってしまった。113系の湘南色も、国鉄特急色の485系も、かつては見飽きて写真を撮る気もしなかったのに、いざ姿を消そうとすると、撮影する気が起こるところは実に間抜けである。

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117系も、長らく活躍していた新快速から姿を消して、もう何年も経ってしまった。しかも、オリジナルの急電カラーも、次第に緑一色への塗り変えが進んでいる。

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自分が中学生の頃にデビューした117系も、そろそろ廃車が始まってもおかしくない時期に差し掛かってきた。

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貨物列車を引っ張る機関車も、しばらく撮り鉄から離れているうちに、すっかり変わってしまった。

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485系が「雷鳥」という名称と共に姿を消そうとしていたが、雷鳥を英語にしただけの「サンダーバード」は、まだ数多く走っている。だが、かつての特急は愛称名を誇らしげに先頭車に掲出していたのに、今では殆ど見ることが出来なくなってしまった。デザインの関係もあるだろうが、どこか寂しく感じてしまう。

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ようやく、485系の「雷鳥」が姿を見せた。
 かつては、速達型の「スーパー雷鳥」というのも走っていたが、この時には「雷鳥」は最後の1本だけで、それも残り短い命となっていた。

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長等山トンネルの反対側、大津京駅の方へも足を運んだ。

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こちらは、かなり長めの望遠レンズが必要だった。

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後方にある大津京駅のホームには、カメラを構えた鉄道ファンの姿が何人も見えていた。

鉄道関連ニュース

京都新聞の撮り鉄カメラマン“カジやん”が、1978(昭和53)年から現在に至るまで、京都を中心に日本全国で撮影した鉄道写真を紹介します。

注*掲載写真の中には、現在は地形などの変化で撮影することができない場所や、撮影対象そのものが存在しなくなったものも含まれます。必ずしも現状とは一致しませんので、あらかじめご了承ください。