ヤイトハタ

ずんぐり丸い体に大きな口のヤイトハタ

ずんぐり丸い体に大きな口のヤイトハタ

大きな体でマイペース

大水槽(すいそう)では毎日潜(もぐ)って給餌(きゅうじ)をしていますが、いつも水槽の中央あたりでどっしり構えてお出迎(でむか)えをしてくれる魚がいます。体に丸い斑点模様(はんてんもよう)がたくさんあり、大きさは80センチくらい、ずんぐり丸い体に大きな口のヤイトハタという魚で、飼育スタッフからヤイトンという愛称(あいしょう)で呼ばれています。

ヤイトンは京都水族館がオープンする前から大水槽で暮らしており、大きな体で存在感はばつぐん。性格はマイペースで、ほかの魚にあまり関心(かんしん)を示すことがなく、となりで縄張(なわば)り争いをしている魚がいても知らんぷり。我関(われかん)せずで、お気に入りの岩の近くでフラーッと一休み。

そんなヤイトンの好物(こうぶつ)はサバの切り身。実は大水槽でお出迎えをしてくれる理由は、サバのおねだりなのです。給餌に潜るとお気に入りの岩のそばから泳ぎだし、水槽の中央付近で熱い視線(しせん)を送ってきます。そんなときは、すかさずサバの切り身をポイッと口の前に差し出します。

すると、いつもマイペースなヤイトンが勢いよく前に泳ぎ(距離は短いですが)、大きな口を開けて、パクリとうれしそうに食べてくれます。機嫌(きげん)がいい時(おなかが減っている時)は、もう一つちょうだいとさらに熱い視線を送ってきます。

しかしながら、ポイッと差し出したサバをほかの魚に横取りされることもしばしば。横取りされるとショックなのかその日は食べなくなってしまい、お気に入りの岩のそばに帰っていきます。

でも大丈夫。ちゃんと毎日サバを持って会いに行くから、明日も元気に待っててね、ヤイトン。