ケープペンギンの巣材運び



子のため 懸命に小石選び

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京都水族館で暮(く)らすケープペンギンは10月頃(ごろ)、繁殖(はんしょく)期のピークを迎(むか)えます。京都水族館では、ペンギンが卵(たまご)を温め、子育てをするための巣箱を設置(せっち)しています。

ケープペンギンは、穴掘(あなほ)りペンギンと呼(よ)ばれることもあります。自然界では地面の土や砂(すな)を掘(ほ)って巣穴(すあな)を作ったり、岩の割(わ)れ目や草むらの中、漂流物(ひょうりゅうぶつ)などに枝(えだ)や葉を運び入れて巣を作ったりします。強い日差しや雨、天敵(てんてき)から卵やひなを守るためです。

巣箱の中はどうなっているかというと、小石がたくさん敷(し)き詰(つ)められています。京都水族館では巣作りの材料として、小石を展示(てんじ)エリア内に置いています。その小石をペンギンが自ら器用にくちばしで挟(はさ)み、巣箱と行ったり来たりしながら、一つ一つ懸命に運ぶ姿(すがた)はとてもかわいらしいです。

大きな石、小さな石、平べったい石、丸い石とそれぞれ好みがあり、置いてある小石のかたまりから好きな小石を選びます。置いてある小石がなくなると、なんと他のペンギンの巣箱から小石を持ってきてしまうことも。小石は欲(ほ)しいけれど取ると怒られるかもしれない、でも欲しい。他のペンギンの巣箱の前でなかなか踏(ふ)み出せずに迷(まよ)っているペンギンもいます。

中をそっとのぞくとペアになったペンギンが寄(よ)り添(そ)ったり、くちばしで互(たが)いに羽繕(づくろ)いをしたりして、とてもほほ笑ましいです。

巣箱は春先ごろまで設置する予定です。今しか見ることのできない愛らしい姿を、ぜひ見に来てください。