宇宙人みたい? カギノテクラゲ



触手伸ばしてごはんを探す

カギノテクラゲ写真
京都水族館では、主に京都に生息するさまざまなクラゲを展示(てんじ)しています。その中でひっそりと、しかし確(たし)かな存在(そんざい)感を放っているのがカギノテクラゲ。透明(とうめい)なボディーとそこに映(は)える鮮(あざ)やかなオレンジ色、長い触手(しょくしゅ)を伸(の)ばした姿(すがた)はまるで宇宙(うちゅう)人のようです。私はこの見た目の美しさや不思議な感じがすきなのですが「うわー、気持ち悪い!」という声を聞くこともしばしば。そこでこのクラゲの隠(かく)れた魅力(みりょく)をお伝えします。
カギノテクラゲは、あまり泳ぐことはなく、海藻(かいそう)などにつかまってじっとしているタイプのクラゲです。水族館では、水槽(すいそう)の底や側面にくっつき、静かに1日を過(す)ごしています。
触手は長く伸びているときと短く縮んでいるときがあります。触手が伸びているときは、おなかがすいているので、ごはんを一生懸命探(いっしょうけんめいさが)しています。ごはんを触手につけると、普段(ふだん)はのんびりじっとしているカギノテクラゲですが、慌(あわ)てるようにしてごはんをつかみ、傘(かさ)の内側の真ん中にある口まで運んでいきます。そのあとは、しばらくごはんを離(はな)さないように触手とからだを縮(ちぢ)めます。いつもは静かなカギノテクラゲですが、ごはんを食べるときはこんなにも一生懸命で普段と違(ちが)った魅力にあふれています。
一見すると不思議でえたいの知れない雰囲気(ふんいき)のカギノテクラゲですが、意外とおちゃめでかわいらしい一面もあります。一度じっくり観察してみてください。きっとあなたもとりこになるはずです。