諦めないガンテンイシヨウジ



空振りなんの 満腹まで攻める

20180712aqua

 

「京の海」エリアの2階で一番初めに出迎(でむか)えてくれる、細くて長い魚。つまようじ? いいえ、ガンテンイシヨウジです。特徴(とくちょう)的なからだは自然界で生き残るための戦略(せんりゃく)で、木の枝(えだ)や海草に擬態(ぎたい)することで敵(てき)や獲物(えもの)に見つかりにくくしています。

ごはんは主に小さな甲殻類(こうかくるい)をあげています。水槽(すいそう)のふたが開くとごはんだと気付いて、いつもじっとこちらを見てスタンバイしています。目と目が合うこの瞬間(しゅんかん)に、いつも心を奪(うば)われそうになります。ごはんを水槽に入れるとからだ全体をクネクネさせてごはんに近づき、小さな口を少し開けて吸(す)いこむようにしてパクっと食べます。しかし、ごはんを食べるのが少しへたで空振(からぶ)りすることもあります。一度空振りしてもめげず、果敢(かかん)に攻めます。何度もごはんを求めて諦(あきら)めない姿(すがた)はとても愛くるしいです。今日はうまく食べてくれるかな? と、ごはんの時間が楽しみになります。

キュートポイントはほかにもあります。それは小さな胸(むな)びれと背(せ)びれです。泳いでいるとき、1秒間に何回動いているかわからないくらい細かく動かすそのしぐさは、抜群(ばつぐん)の可愛(かわい)さです。ほかの魚にはないガンテンイシヨウジだけの魅力(みりょく)のひとつです。

京都水族館に来られた際(さい)には、ぜひこのガンテンイシヨウジの可愛さに癒(い)やされてみてはいかがでしょうか。あなたもきっととりこになること間違(まちが)いなしです。(展示飼育チーム