のんびり屋オワンクラゲ



ごはんの間は一生懸命

owankurage

京都水族館の「くらげ」エリアにはさまざまな種類のクラゲを展示しています。海水浴場でよく見かけるミズクラゲ、刺胞毒(しほうどく)がとても強いアカクラゲ、褐虫藻(かっちゅうそう)という藻類と共生しているサカサクラゲなど、その生態(せいたい)も多様です。

その中でも私が一番お気に入りなのは、お椀(わん)を逆(さか)さにしたような形が特徴のオワンクラゲです。オワンクラゲは主に春から夏にかけてよく見かけるクラゲで、水面にふわふわと浮き、小魚やほかのクラゲを食べます。ほかのクラゲと比べるとほとんど動きません。

しかし、そんなオワンクラゲが動く瞬間があります。それはごはんを食べるときです。現在、オワンクラゲは3個体展示しており、みんながきちんと食べられるよう1個体ずつごはんをあげています。私がごはんをあげると、長い触手(しょくしゅ)を器用に使って口元まで運び、ごはんを包み込むように体を曲げて食べます。ごはんを落とさないように一生懸命(けんめい)体を曲げて、口を大きく開けて食べる姿は見ていてとても癒(い)やされます。しかし、水槽(すいそう)内の水流によって、捕(つか)まえたごはんをうっかり落としてしまうことがあります。そういうときはほかのオワンクラゲが長い触手で落としたごはんを捕まえてくれます。それを見ると思わず「ナイスキャッチ!」と声が出てしまいます。

私のお気に入りのオワンクラゲをぜひ一度見に来てください。