タカアシガニの脱皮



大きく成長するのも命がけ

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京都水族館の「えび・かに」エリアでは、さまざまな特徴の甲殻類(こうかくるい)を展示しています。その中で一番大きく、ひときわ存在感を放っているのが「タカアシガニ」です。

タカアシガニのオスのハサミを持つ脚(あし)はとても長く、大きなものでは両脚を広げると約3メートルにもなります。京都水族館のオスたちは、まだそこまでの大きさではありませんが、すくすくと成長するのを見守っています。ごはんをあげるにも注意して渡さないと長い脚が絡(から)まってけんかが始まってしまいます。

一番心配なのは脱皮(だっぴ)のタイミングです。脱皮は大きく成長するために硬(かた)い殻(から)や皮を脱ぐ、というイメージがあると思いますが、タカアシガニの場合、胃などの一部の内臓(ないぞう)も脱ぎます。脱皮直前は食欲旺盛(おうせい)だったのに、いつの間にか食べなくなります。「脱皮かな?」と期待する半面、「体調が悪いのかもしれないぞ」と注意深く観察します。

甲羅(こうら)の後ろの継(つ)ぎ目が少しずつ開いていくのを見つけると「やはり脱皮だ!」とうれしく思いますが、まだまだ安心できません。なぜなら脱皮直後の殻は軟(やわ)らかく、ほかの個体に攻撃などされてしまうとひとたまりもないからです。

大きく成長するための命がけの脱皮を見届け、立派に大きくなった姿を見たときは喜びもひとしおです。