大忙しごはんの準備



毎朝200キロ、鮮度も栄養も大切

10月写真 京都水族館では、いきものたちのごはんを準備することを「調餌(ちょうじ)」と言います。調餌は大きく三つの作業に分かれ、「餌(えさ)出し」「選別(せんべつ)」そして「配餌(はいじ)」があります。
京都水族館でいきものたちにあげているごはんは主に魚で、すべて冷凍(れいとう)を使っています。冷凍の魚を使用している理由には、長期保存ができる、また魚についている寄生虫を殺菌(さっきん)するという二つの理由があります。
冷凍された魚は、前日の夜に解凍槽(かいとうそう)に入れる「餌出し」をします。季節に合わせて翌朝にちょうど解凍されるように、解凍槽に氷を入れるなどし、鮮度(せんど)が落ちないように調整しています。翌朝出勤すると、解凍された魚を「選別」します。傷のついた魚や冷凍焼けした魚など、魚を1尾ずつチェックします。いきものたちの口に入るものだからこそ、じっくり時間をかけて選別しています。
こうして魚をより分けると、今度は「配餌」です。毎日決まった量の魚を与えているため、種類と量を測(はか)ってバケツに入れます。献立(こんだて)は、週に一度の体重測定から、毎日あげる種類やカロリーを決めています。人間のように、ミナミアメリカオットセイの「ノエル」はアジが好き、「クリス」はシシャモが好きなど、1頭ずつ好みも違うこともありますが、好物(こうぶつ)だけで栄養が偏(かたよ)らないようにと考えています。
サバ、サンマ、アジ、チカ、シシャモ、イカナゴ、キビナゴなど約200キロもの魚を使うため、京都水族館の朝はごはんの準備に大忙(おおいそが)しです。いきものたちが元気に過ごせるように準備をすることは、飼育スタッフにとって大切な時間です。