甘えんぼうケープペンギン



スタッフの腕を羽づくろい

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朝の開館前に、ケープペンギンのようすをチェックしていると、子どものペンギンが首を伸ばし顎(あご)を下げてペタペタと近づいてきました。

それは、「くろ」という名前の男の子です。名前は京都の通りである黒門通(くろもんどおり)からとっていますが、その名のとおり子どもたちの中でもひときわ体が黒く、甘えてくるくろの首の下を触るとさらに甘えてきます。

ペンギンが嘴(くちばし)を使って体をきれいにする羽(は)づくろいという行動がありますが、私が手を嘴のようにしてくろに羽づくろいをすると、お返しとばかりに私の腕(うで)を羽づくろいしてくれます。その間、腕がくすぐったいのをこらえながらくろを近くでよく見て、羽は手入れされているかな? 今日の顔つきは大丈夫かな? けがはしていないかな? と健康状態をチェックしています。くろとの距離を縮(ちぢ)められる大切な時間でもあります。

ごはんの時間には飼育(しいく)スタッフを見つけると顔を左右にふり、大きな声で鳴いてアピールするので、たくさんペンギンが集まってきてもすぐに居場所が分かります。私たちが親代わりとなって育てたペンギンは人に甘えることが多いですが、親鳥に育てられたペンギンが、これほど人に甘えることはまれなことです。

そんな甘えんぼうのくろですが、今年の夏にかけて羽が黒白はっきりした模様に生えかわり、大人になります。くろの甘えんぼうが大人になるとどうなるかは分かりませんが、これからも元気で立派に成長してほしいと願っています。